シーズン 8 使用構築の軸とおまけ

 

シーズン 8 お疲れさまでした。

↓ の構築で久しぶりに対戦していました。

 

 

右手首が腱鞘炎になってしまい他のゲームができなくなった、というかなり後ろ向きな理由でポケモンを開きましたが、蓋を開けてみればとても楽しむことができ、7/22 にポケモンを起動してからの 1 週間強で 200 戦以上潜ってしまいました。

目立った結果は残せていませんが、せっかくそれだけ潜ったので軸だけでも記録に残しておこうということで久々に記事を書きます。

 

 

本構築はカイリュー+サーフゴー+ウーラオスの 3 体を軸として採用しています。

以下でそれに至る考察内容を説明します。

 

 

 個体紹介 

カイリュー

テラスタイプ:フェアリー

性格:図太い

特性:マルチスケイル

配分:212-0-196-0-0-100

持ち物:食べ残し

技構成:エアスラッシュ/電磁波/アンコール/羽休め

配分の意図:

・H16n+1

・B11n

・最速ガチグマ抜き

 

サーフゴー

テラスタイプ:鋼

性格:控え目

特性:黄金の体

配分:4-0-0-252-0-252

持ち物:拘り眼鏡

技構成:シャドーボール/ゴールドラッシュ/トリック/自己再生

 

ウーラオス (連撃)

テラスタイプ:水

性格:意地っ張り

特性:不可視の拳

配分:0-252-0-0-4-252

持ち物:拘りスカーフ

技構成:水流連打/インファイト/アイススピナー/蜻蛉帰り

 

 

  軸の概要 

ウーラオスに対して展開したい

現環境で対戦を重ねる中で、相手にして最も対処するのが難しいポケモンはウーラオスであると感じました。ハバタクカミやカイリューを始めとする他のトップメタももちろん強力ではありますが、テラスタルによる耐性変化や各種搦め手、並びでのタイプ相性補完などを利用した所謂 "誤魔化し" の処理ルート確保のしづらさではやはりウーラオスが群を抜いているように感じたため、 そのウーラオスに対して比較的安定した展開を作ることをまず最初に模索しました。

そんなことを考えながら対戦をしている中、対戦相手が使用してきた上記の技構成のカイリューがかなりウーラオスに対して場を整えやすく、眼鏡サーフゴーと組み合わせることで有利な展開に持ち込みやすいのではないかと考えてこの 2 体から構築を組み始めました。

 

対ウーラオスでは、下記のような展開を理想としています。

 

1. ウーラオスカイリューを投げる

2. 相手の交代際に電磁波を入れる

3. カイリューとサーフゴーの相性補完を活かし、サーフゴーに引く

4. 麻痺と眼鏡サーフゴーの高火力を利用して相手を上から縛る

 

ここで、相手のウーラオスから始めて裏も見据えた展開ができているところがポイントで、この並びを用いることで単にウーラオス単体を倒せるだけでなく、その後の展開の安定化を図ることができるのではないかと考えました。

 


 

1 つのまとまった選出を作る

カイリュー + サーフゴーの採用が決まったところで、この 2 体と合わせて強い選出を組めるポケモンを採用して基本選出を作ろうと考えました。そしてその 1 枠には、下記の条件をなるべく満たせるポケモンを探しました。

 

1. 先発適性がある

カイリューはクッションとしての性質が強く、サーフゴーは場を整えてから出すことで性能を最大限発揮できると考えたので、先発に置きやすいポケモンがよいと考えました。

 

2. パオジアンに弱くなく、先制できる

パオジアンはカイリューとサーフゴーの両方に一致弱点を付ける上、下から誤魔化そうとすると最低でも 3 割で解決されてしまいがちであるため、対面有利かつ上から動けるポケモンがよいと考えました。

 

3. 地面タイプや鋼タイプに強め

相手の地面タイプにはカイリューが電磁波を打てずサーフゴーは一致弱点を突かれてしまいます。また、鋼タイプにはカイリューが有効打を持てず、特に採用率の高いヒードランについてはサーフゴーも明確に不利となるため、この辺りに強いポケモンがよいと考えました。

 

連撃ウーラオス@スカーフがこのあたりの条件をきれいに満たすことができたため、3 枠目として採用しました。実際にこの 3 体で選出するときは、ほとんどの試合 (多分全試合) でウーラオスを初手に置き、蜻蛉帰りなどから展開をスタートさせていました。

 

 

  この軸の強い動きと欠点

この軸で対戦している中で、明確に強かった動き及びきつかった相手がいくつかあったので列挙してみます。

特にきつかった相手の方は、残りの 3 体でそれをきれいに補完できればより強い構築になりそうです。

 


 

強かった動き

・サーフゴーからカイリューバック

 → 相性補完に優れるので半減以下で技を受けやすい

 → アンコール

 → 交代際に電磁波

 → サーフゴーバック

 

・初手ウーラオス vs 相手ディンルー

 → 水流連打やインファイトの圧力でテラスタルを切らせて蜻蛉帰り

 → フェアリーテラスタルを確認できた場合はサーフゴーを出してゴールドラッシュ

 

・初手ウーラオス vs 相手カイリュー

 → 初手鉢巻飛行テラバーストに期待しながら蜻蛉帰り

 → 飛行テラスタルを確認できた場合はサーフゴーを出してゴールドラッシュ

 

カイリューでラス 1 相手にアンコール

 → サーフゴーに引いてトリックで詰める

 


 

きつかった相手

上にあるほどより厳しかった印象です。

・電気タイプ全般 … カイリューがほぼ何もできず、他 2 体も有利とは言えない

・テツノツツミ … 特にブーストされるとウーラオスも上を取れず全員倒される

・キョジオーン … テラスタルされるとサーフゴーでトリック当てる以外処理が厳しい

・眼鏡サーフゴーで崩せないサイクル … 崩しよう、なし。

・サーフゴー … カイリューがほぼ何もできず、他 2 体も後出しは難しい。

         こちらのサーフゴーはミラーでは対面有利になる場合が多かった。

・ハバタクカミ … テラスタルを切らないと全員厳しい。

          が、意外と何とかなる場合が多く、当初想定していたよりも苦戦しなかった。

 

 

軸の解説は以上です。以降はおまけ。

 

 

 おまけ:惜しくも採用に至らなかったポケモン

強みはあると感じていたのですが、構築的に惜しくも採用に至らなかったポケモンを 2 体ほど紹介しておきます。

 

ヒードラン

テラスタイプ:フェアリー (諸説あり)

性格:穏やか

特性:もらい火

配分:212-0-0-0-188-108

持ち物:食べ残し

技構成:マグマストーム/岩石封じ/挑発/守る

配分の意図:

・H16n+1

・D11n

・なるべく S 高め (サーフゴーやカイリューを抜けたら嬉しい)

 

ヒードランの重要な役割の 1 つにハバタクカミのムーンフォースの一貫を切ることが挙げられますが、結局瞑想とかされると起点にされかねませんし、ヘビーボンバーを採用しても水テラスを切られるとしんどいです。そこで、岩石封じを採用して S 操作をすることで、瞑想ハバタクカミはこのポケモンではなく裏のポケモンで最終的に対処することを考えました。

瞑想ハバタクカミはブーストエナジーを持って詰め筋として出てくることが多く、相手にとって岩石封じを見てから柔軟に対応するのは難しい終盤での対面が多いと考えられるため、こちらが裏に高速高火力物理アタッカーを HP1 でも残しておければ切り返しを効かせることができました。

なお、一応カイリューなどにも打つ機会があるかなと思って岩石封じを採用しましたが、命中安定かつ一応ミラーでも打てる地均しも採用価値があると思います。

 

オオニューラ

テラスタイプ:ゴースト?なんでもあり

性格:意地っ張り

特性:毒手

配分:212-76-148-0-4-76

持ち物:拘りスカーフ

技構成:フェイタルクロー/インファイト/蜻蛉帰り/すり替え

配分の意図:

・A11n

・フェイタルクローで無振りパオジアンが確定 2 発

・(フェイタルクロー + 毒) × 2 で無振りウーラオスが確定

・A172 パオジアンのつらら落とし + 不意打ちを大体耐える

・準速ウーラオス抜き

 

パオジアンやウーラオスといった初手置きしやすいポケモンに動けつつ、ディンルーなどの耐久系には拘りすり替えができるオオニューラ。このポケモンはとにかくフェイタルクローを 1 発でも多く打つのが強いと思ったので、かなり耐久に多く割いてなるべく多くの対面で打てるようにしています。

蜻蛉帰りで 3 割で毒手が発動するのも強く、適当な有利対面やすり替えで補助技を縛った後に蜻蛉帰りを打つと受けだしてきたカイリューに毒が入ったりして面白かったです。

 

 

それでは今回はここまでになります。

最後までお読みいただきありがとうございました。