現時点の各ポケモンの雑感とか 2022/12/21
SV 環境のランクマッチが始まって 3 週間ほど経ち、Twitter では多くのキャラランクを目にするようになりました。
私も流れに乗ってキャラランクを作ろうかと思ったのですが、画一的なランク付けで自分で納得できるものを作るのが難しかったので雑感を記事にすることにしました。
以下は、 SV 環境シングルランクマ前提です。
順番は書きたいことが思いついた順です。個人的評価が高い順などでは全くありません。
・ラウドボーン
高い HB 数値と特性天然によって物理龍などを (時には対面的に) 受けるのがメインではありますが、決して速くないように見えて実は現環境ではそこそこの相手に上から動くことができるのでマリルリやドドゲザンといった必ずしもタイプ上有利とは言い難い相手に鬼火を入れることができたり、数少ない優秀な特殊アタッカーであるウルガモスにタイプ上強かったり、アーマーガアなどとの受けミラーでは強い場合もあったりと強い要素が多く、かなり倒しにくいポケモンだと感じます。もちろん専用技も非常に強力です。
テラスタイプとの相性も良く、特に最も採用されているであろうフェアリータイプを採用するとサザンドラを奇襲できるだけでなく、鉢巻を含めたドラゴンの逆鱗に後出しして最悪テラスタルを切る、などの強引な立ち回りも成立させることができるなど、立ち回りの幅をさらに広げることができるように思います。また、サザンドラとの不利対面でも相手はフェアリーテラスタルを考慮せざるを得ず、こちらが安全に交代できればむしろ一方的にテラスタルを切らせて有利な展開を作れるなどの点も評価しています。
あくまで現時点ではありますが、個人的にはこのポケモンに現環境最高の評価をあげたいと思っています。
・キョジオーン
高い耐久数値・受けにとって異常に強力な特性・火力がなくても相手に負担をかけることができる専用技と、ここまでとても噛み合っているポケモンではありますが、唯一岩タイプというタイプだけが噛み合っていないように感じます。このポケモンの一番強い使い方は確実に有利対面を取り、相手の交代際に塩漬けを当てて圧力をかけ、サイクルを崩せたら自身で詰めに移行する、というものだと思っているのですが、最初の「確実に有利対面を取る」というのが岩タイプだと容易ではなく、微有利だが相手からも有効打がある、という状況が多発してしまう印象です。かといって汎用受けのような形で広く浅く見ようとすると、不意の身代わりや隠密マントの起点になってしまって一気に負けまで見えてしまうので、強く使うのは存外難しいポケモンだと感じています。
とはいえ、冒頭にも述べたように数値・特性・専用技が異常に優れているこのポケモンが弱いわけはなく、テラスタイプでタイプを変えることができるのも相まってうまく使うことができれば強力なのは間違いないと思います。
・サーフゴー
このポケモンも異常に強力な特性を持ちますが、耐久の数値が高いとは言えず、タイプも優秀ではあるものの弱点技を持たれている相手も多めなので、かつてのギルガルドのような強引なサイクル参加をさせようとすると力が発揮できないという印象を受けました。ただ、かといって素早さが特段速いわけではなく先制技も持たないので、このポケモンも適当に使えば強い感じではなく、案外活躍させる難易度は高い印象を受けています。
ただ、有利対面を取れた時の圧力は非常に高く、特性を利用することで耐久に頼らずに受け出しを成立させることができる場面も存在するので、そのあたりをうまく活かすことができればこのポケモンの最大値の活躍ができるかもしれないと思いました。
・マスカーニャ
個人的にこのポケモンで最も使用感がいいと感じたのはスカーフ蜻蛉による盤面操作をする型ですが、初手でミラーした場合に蜻蛉帰りを押さざるを得ない場合陽気最速を採用しない限り構築の欠陥だと考えていて、逆に陽気だと火力や耐久面に不安が残るため、ミラーの解決が難しいポケモンだと感じました。こちらは交代したとしても相手には蜻蛉帰りを押される可能性を考慮しないといけないため、炎の体+ゴツゴツメットなどで無理やりリスクを付けるか、そもそも相手にマスカーニャがいる場合は初手には選出しない別選出を用意する必要があると感じます。
逆にミラー以外での初手性能は個人的にはかなり好みの性能なので、そのあたりを解決した並びが出てくるのを楽しみにしています。
適切なタイミングでテラスタルを切ることで多くのポケモンに対面勝てるポケモンですが、逆にテラスタルによって返り討ちに合うリスクに常に付きまとわれており、採用する限りとにかく択をし続けなければいけないポケモンだと感じます。環境全体のテラスタイプを見たときに、フェアリーがおそらくかなり上位の使用率を誇っているのがその択を助長しています。
ですが、それは裏を返せば常に相手に択を押し付けているわけであり、相手にすると非常に厄介なポケモンに感じるのも事実です。個人的には身代わりなどを採用し、一度相手の動きを見てから技を選択できるような型で強い型が見つかればかなり可能性があると感じますが、拘り系のアイテムが主流になっている現状だと、相手にすると厄介なものの自分で採用するかといわれると少し躊躇する、というのがあくまで現段階の個人的な評価です。
・ヘイラッシャ
非常に高い耐久・優秀な特性・弱点を突かれにくいタイプが強力ではありますが、再生回復技を持たないことと、特性で欠伸を防ぐ手段が増えてしまったことが逆風に感じます。欠伸をうまくいなしながら殴り続けることで割とごり押し突破ができてしまうのが弱みだと感じますが、個人的には鈍い型などの開拓に期待しています。
ところで、このポケモンの大きな強みの一つに、環境トップにいるカイリューに型次第で対面有利、後出しもぎりぎりできるかもなところがあると思っているのですが、水技/地割れ/眠る/寝言の構成が一定数残っているのはなぜなのでしょう…?(←このポケモンで一番言いたかったこと。)
書き疲れたので今回はこの辺りで終わろうと思います。
気が向いたら第二弾も書くかもしれませんが、ネタ切れしそうなのでもう少しいろんなポケモンを使ってみたいところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。